いじめゼロ子どもサミット
サミットの目的
いじめは、児童生徒の心身の健全な発達に重大な影響を及ぼす深刻な問題です。小山市においては、このような問題を未然に防ぐとともに「いじめ撲滅」をめざすため、以下の目的で子どもの主体的な活動による「いじめゼロ子どもサミット」を開催いたします。
子どもたち自ら「いじめ」をなくす機運を高める
子どもたち一人一人が、主体的かつ自由な話し合いを通し、いじめについて自分自身の問題として真剣に考え、子どもたち自ら「いじめ」をなくす機運を高め、安全で安心できる楽しい学校づくりをめざす。
サミットの歩み
これまでのサミットの主な活動内容を紹介します。クリックすると、それぞれの回の詳しい内容がご覧いただけます。
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回
第1回 平成25(2013)年度
「おやまっ子いじめゼロ宣言」の作成
【グループ協議1】 「いじめられている子は、どんな気持ちだろう?」 いじめられている子の気持ちについて考え、意見を出し合いました。 |
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【グループ協議2】 「いじめゼロに向けて、大切なこととは?」 以下の三つの視点をもとに話し合いました。
話合いで出されたキーワードをもとに、グループで宣言文を作成し、発表しました。 |
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【いじめゼロ宣言の作成】 グループの宣言文をもとに「おやまっ子いじめゼロ宣言」を作成し、発表しました。 |
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おやまっ子 いじめゼロ宣言 いじめという絶対に許されない行為に、私たち自らの力で立ち向かい、私たち自らの手で、いじめのない、そしてみんなが夢や希望をもって生活できる学校づくりをするために、次のことを、私たち自身の言葉で宣言します。
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↑各グループで作成した宣言文を掲示し、読み合う様子 この宣言文をもとに「おやまっ子 いじめゼロ宣言」が作成されました。 |
いじめゼロ子どもサミット 第1回いじめゼロ子どもサミット実行委員長 サミットを通して僕は、参加している小山市の全小中学校の代表のみんなの熱意に、心を打たれました。いじめをなくすために考えていく中で、僕は考えを発表するより、話合いの中で学ぶことのほうがはるかに多かったと思います。僕はここで、自分のいじめに対する意識の低さがとても感じられた気がします。サミットで僕たちが採択した宣言文は、どれも「なるほど」と思えるものが多く、宣言文が5つ完成したときは思わず声が出てしまうほどすばらしいものばかりでした。 サミットを終えて僕は、とてもたくさんのことを学ぶことができたと感じています。しかし、ここで終わりではありません。いじめゼロ子ども宣言をもとに、いじめゼロに向けて僕たち一人一人が活動することがこれからの課題です。そしていじめのない小山市になるよう、がんばっていきたいと思います。 (家庭向け人権啓発紙「ほほえみ」第39号より抜粋) |
↑実行委員が、各グループの宣言文をもとに「おやまっ子いじめゼロ宣言」を作成している様子 |
第2回 平成26(2014)年度
いじめゼロスローガンの作成
【グループ協議1】 「いじめゼロに向けて取組んでいること」 いじめゼロ宣言を振り返り、各自で取組んでいることやできていることについて情報を共有しました。 例えば、「宣言3 一人一人のよい所をたくさん見つけ、誰もが仲間であるという気持ちを大切にします」について取組んでいることは…
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【グループ協議2】 「小・中学校共通の取組」 できているところをさらに伸ばしていく、進めていくために、小・中学校共通でできる取組について話し合いました。 右の写真のように、多くの学校関係者がサミットを参観しました。各学校での取組につなげるためです。 |
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【中学校区のいじめゼロスローガン作成】 グループ協議での意見と「おやまっ子いじめゼロ宣言」をもとに、各中学校区ごとに小中学校共通の「いじめゼロスローガン」を作成し、発表しました。
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参加者の感想より(以下、参加者アンケートより抜粋)
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第3回 平成27(2015)年度
いじめゼロに向けたグッドな取組を紹介しよう
【グループ協議】 「グッドな取組を紹介しあう」
おやまっ子いじめゼロ宣言にもとづいた学校や個人での取組を紹介し、情報交換を行いました。 (以下、グループ協議で紹介された取組より抜粋)
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【協議の振り返り】 協議の後、それぞれが他の学校の取組や自分の学校の取組について振り返りました。(以下、参加者の振り返りシートより抜粋)
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【発表】 「いじめゼロに向けてがんばりたいこと、続けていきたいこと」 グループ内で発表した後、グループごとに全体で発表しました。(以下、発表に使用したスライドより抜粋)
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第4回 平成28(2016)年度
いじめを見つけたとき、傍観者にならないために
【グループ内で紹介・発表】
それぞれ、以下の視点で分類しながら模造紙にまとめました。
(以下、各グループの模造紙より抜粋)
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【グループ協議】 「傍観者にならないために大切なことは」 なぜ、傍観者にになってしまうのか、傍観者にならないために大切なことは何か、各学校の発表をもとに話し合いました。 さらに、いじめを見つけたとき、またはいじめかなと思ったとき、傍観者にならないため、自分たちに何ができるか、グループで意見交換を行いました。 |
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【全体発表】
グループ協議での意見や傍観者にならないための取組または、取り組んでみたいことについて発表しました。(以下、発表用ワークシートより抜粋)
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【実行委員会からのメッセージ】 今日は、「いじめを見つけた時、傍観者にならないために」何ができるかについて話し合いました。 私たちのグループでの話し合いの中では、 「『ダメなものはダメ』とはっきり注意することのできる正義」(正義) 「一人一人の力は小さくても、それが一つになると大きな力になる団結力」(団結力) 「どんな小さなことでも一歩踏み出す心」(挑戦) これらの3つを大切にし、様々な活動を行うと、「自分は一人ではない!」と勇気が出る。そうすることによって、傍観者が減っていくはずだ!という意見が多数ありました。 今日は、たくさんの仲間たちと意見を交換することで、「いじめゼロ」に向けて、自分たちの学校の活動を、さらに盛り上げていこうという意識を高めることができたと思います。 ここで話し合ったことをそれぞれの学校で皆に伝え、自分たちの学校での取組をさらに充実させ、継続していくことが、いじめのないすばらしい学校を作り上げていくことにつながっていくものと、私たちは確信しています。 (実行委員会メッセージより一部抜粋して掲載) |
第5回 平成29(2017)年度
よりよい友だち関係をつくる ~いじめの加害者にならない自分になる~
【グループ協議1】 「いじめを生まないコミュニケーションとは」 実行委員による3つのパターンの劇を見て、二人の気持ちを考え、どの言い方がよい言い方なのか話し合いました。 パターン1:攻撃的自己表現「自分はスッキリ!」 パターン2:アサーティブな表現「自分も相手もスッキリ!」 パターン3:非主張的自己表現「相手はスッキリ!」 違う劇の設定に沿って、3つのパターンのセリフを考える活動も行いました。
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【グループ協議2】
「よりよい友だち関係づくりにおいて大切なこととは」 「学校で実際に取り組んでみたいことは」 それぞれのテーマについて話し合い、発表しました。 (以下、グループのワークシートより抜粋)
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【私の決意表明】 実行委員会からのメッセージを受け、サミットに参加した児童生徒一人一人がいじめゼロに向けた決意を考え、発表しました。(以下、参加者のワークシートより抜粋)
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第6回 平成30(2018)年度
いじめ撲滅のために 君の力がほしい
【これまでの取組と成果をまとめる】 各校の取組と成果を持ち寄り、中学校区ごとに模造紙にまとめました。
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【発表】 各中学校区で発表しました。また、参考になる取組についてメモを取りながら、他の学校区の発表を聞きました。
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【第1回サミット参加者の話】 どのような思いで「おやまっ子いじめゼロ宣言」を作成したのか、第1回サミットに参加した卒業生から話を聞きました。 |
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【私の決意表明】 いじめを撲滅するために自分が実行することを考え、発表しました。(以下、参加者のワークシートより抜粋)
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第7回 令和元(2019)年度
それっていじめのサイン?その時、あなたならどうする?
【グループ協議1】 「いじめのサインに気づいたら」 いじめにつながりそうな具体的な場面について、2つの点で話し合い、意見をまとめて発表しました。(以下、ワークシートより抜粋) ≪具体的な場面≫ 鬼ごっこでいつも鬼になっている子がいる。 ≪どうしていじめにつながるのか≫ 鬼以外の子だけで楽しんでいる。 →仲間外れになっている。ほかのことでも仲間外れになるのではないか。 ≪見かけたときにどのようにしていったらよいか≫ 声をかけて、「悪いことをしている」と気付かせる。 いじめられている人によりそって、心を支える。 子どもだけでは解決できないときは、大人に相談する。
≪具体的な場面≫ 行事などのあと、「お前のせいで負けた」などと言われている。 ≪どうしていじめにつながるのか≫ 言われた側が言い返せないから。 能力を否定されるから。 ≪見かけたときどのようにしていったらよいか≫ 言われている人に声をかけ、モチベーションが上がるようにする。 気付いたみんなが声をかけあって、ポジティブな雰囲気にする。 |
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【グループ協議2】 「いじめのおこらない学級って、どんな学級?」 どんな学級か話合い、そのような学級にするために大切なことやできることは何か考え、発表した。(以下、グループのワークシートより抜粋) ≪いじめのおこらない学級とは≫ ・誰とでも仲良くできる ・誰とでも話す ・お互いのことを理解し、認め合っている ・本音で話すことができる ・全員が楽しめる ・自分の意見をみんなが言いやすい ・正しいことがはっきり言える ≪いじめのない学級にするためには≫ ・お互いのよいところを知る ・意見を尊重しあう ・個性を受け止める ・一人一人のことをよく知る ・小さなトラブルにもきちんと向き合う |
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【いじめゼロサミットを振り返って】 (以下、参加者の振り返りシートより抜粋)
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第8回 令和2(2020)年度
これもいじめ?ネットいじめについて考えよう
【いじめゼロスローガンづくり】 1 以下の2点について考えるワークシートを配付 ・新型コロナによる偏見や差別 ・インターネットによるいじめ 2 家庭やクラスでいじめについて話し合う 3 いじめゼロへの思いをスローガンに表す 動画でスローガンを見よう!<外部リンク>(音楽付き) 動画でスローガンを見よう!<外部リンク>(イラスト付き) |
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【スローガンの活用】 ・市内の学校や施設等に掲示 ・人権にかかわる研修会で使用 ・啓発紙、広報誌への掲載 など |
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【おやまっ子 いじめゼロ宣言 2020‐2021】 ・「新型コロナとの闘いを乗り越えるオールとちぎ宣言」を受け、市内の小中学校・義務教育学校の児童生徒に向けて作成 ・「おやまっ子いじめゼロスローガンづくり」に寄せられた子どもたちの思いや言葉をもとに作成 ・市内の全小・中・義務教育学校の児童生徒に配付、児童生徒への指導に活用 |
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第9回 令和3(2021)年度
これって正しい使い方?絶対にいじめにつなげないインターネット利用について考えよう
【第1回実行委員会(書面)】 ・ネットいじめにつながりやすい場面とは ・スローガンづくりを呼びかけるメッセージの作成 |
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【いじめゼロスローガンづくり】 ・実行委員会の意見をもとに作成したワークシートを配付 ・家庭やクラスでいじめについて話し合い、スローガンを作成 動画でスローガンとメッセージを見よう!<外部リンク> |
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【第2回実行委員会(書面)】 ・意見交換 ・実行委員会からのメッセージの作成 ≪実行委員会からのメッセージ≫ 児童生徒のみなさんへ いじめは、された人にしかわからない苦しみ、心の傷をつくります。軽い気持ちで言った何気ない一言が、誰かにとって心を傷付ける言葉になることもあります。インターネットのいじめも同じです。 自分が人を傷付ける側にならないためには、どうしたらよいでしょうか。画面の向こう側には、自分と同じように何かを考えたり、感じたりする人がいます。ネット上でも普段と同じように相手のことを考えながらやりとりをすれば、いじめになりません。そのためには、「ネットの正しい使い方」や「ネットモラル」について学ぶことも大切です。 「これぐらいなら」という軽い気持ちを捨てましょう。そして、一人一人が「いじめにつなげない」ために、自分がどうすべきか考え、行動しましょう。そうすれば、いじめはなくなります。 いじめをしていい理由なんて存在しません。どんなことがあっても、いじめをしてはいけない。そのようなことを言える人、呼びかける人に一人一人がなりましょう。 おやまっ子いじめゼロスローガンづくり実行委員会 |
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【第3回実行委員会(書面)】 ・意見交換 ・スローガンの選出 詳しくは、「令和3年度おやまっ子いじめゼロスローガン」のページで
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【実行委員として活動に参加して】(以下、実行委員会意見書より抜粋)
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おやまっ子いじめゼロ宣言
平成25年度に開催されました「第1回いじめゼロ子どもサミット」で各学校代表の小中学生が話し合い、いじめゼロの学校を目指し、作成したものです。
現在でも市内の小・中・義務教育学校の各教室に掲示され、唱和されています。
また、この宣言を実行するための取組が各学校で行われています。
おやまのよい子を育てる大人宣言
平成25年度に開催されました「小山市いじめ等防止市民会議」で、「おやまっ子いじめゼロ宣言」を受けて作成されたものです。地域全体で、いじめゼロを目指すために宣言されました。